カッコイイ! 

2015/03/17
Tue. 17:14

先日、本屋さんをうろうろしていると、明らかに違和感を覚える人が立ち読みしていたんですね。

それは浮浪者風な男の人で、何をもって浮浪者風などと失礼なとは思うのですが、それはまあ
着ているものとか、大きな荷物とか、違ってたらほんますみません。

で、そこ、洋書コーナーだったのですが(わたしは徘徊しながら迷いこんだだけなんですけどね)
何やら真剣に読んでいるのです。しかもブツブツ音読してるっぽい。

うわー、あの人英語喋れるんだ!!すごーい。
と俄然興味が湧き、ちょっと近づいてみる。
残念ながら、あまりに流暢すぎるのか、あまりにデタラメすぎるのか、まったく聞き取れず・・・。

にしても何を読んでるのかと見ると、表紙はあのスティーブ・ジョブズ氏。
そうか、このおじさんもとはIT企業の社長さんで、かつてはバリバリに一世を風靡したがバブルがはじけすべてを
なくしたのだ。でも今でも気になるんだスティーブが。そうか会いにきたんだジョブズに。そしてジョブズを追いかけ
ていたあのころの自分に。と妄想は膨らむわ、だんだんおじさんがカッコよく見えるわ、ダイジョブスか、わたし。

というわけで、わたしの中の、カッコイイ!定義があることにその時気づいたのです。

「英語を話せる日本人は誰しもカッコイイ」


その数日後、ある商店街を歩いていると、開店祝いの生花のスタンドが飾ってあるお店があり、へ~、と
通りすぎようとしたその時、そのお祝いの花を引っこ抜いてる人あり。
それはいかにもあなたお店の関係者じゃないでしょって感じのおばちゃん。
とても気になったのですが、立ち止まって見るわけにもいかずそのまま通りすぎたその数分後、花を手に、
何食わぬふうに歩いているさっきのおばちゃん発見。「やっぱり。」と同時になぜか「かっこええわ~。」
と思ってしまったわたし。っとここで新たな定義。

「堂々と一人で悪いことができる大人はカッコイイ」


こんな風にカッコイイ人やことなんかが、この世に溢れているわけですが、当然川柳をやっていても、
カッコイイ!に出会うことがあります。それは言葉だったり、言い回しだったりするのですが、


そのひとつが、「すべからく」      キュン。

「すべからく、きみが好きだ。」   キュンキュン。

すべからく今夜はたまごかけごはんです。すべからく逃走中。すべからく皺である・・・嗚呼、すべからく悶絶。


意味とか用法とかどうだっていいんです。そんなものは豚に真珠だし、豚にすべからくなんです。
すべからく意味わかんないって言われてもすべからく困るべきもなく、カツ丼食べながらすべからく壁ドン
されちゃいました、みたいなすべからく世界はすばらしいものなのであります。


これまでにも、いくつかの「すべから句」に出会ってますが、そのたびに落ちて、堕ちて、墜ちまくってます。
いや、ほんまはいかんのですよ。
「すべからく」にほだされるようではね。
すべからくきちんと句の全体を見るべきなんですよ。そこは重々承知の助なんです。

えーい、しょうがない。こうなったら自分で「すべから句」を作ってしまおうじゃないか。
そうすればこんなもんかとこれ以上落ちて堕ちて墜ちまくることもなくなるんじゃないか。と。



   すべからく青年森を受胎する    ようこ

   戸を閉めよすべからく世を捨てながら

   すべからく高2男子の肺活量

   末裔のワンタンメンのすべからく

   すべからくくちをじょうずにうごかして


あゝ愛しきすべからく。  すべからく人生よ、 さようなら。





[edit]

CM: 2
TB: --

page top

2015-03