ふらすこてん9月句会 

2015/09/10
Thu. 00:54

京都まで電車に乗ること1時間。句ができている日は本を読みます。でも電車では何かと(隣の会話に
耳を傾けたり、幸せ絶頂カップルをほほえましく盗み見たり)集中できないので、だいたいエッセイを
読むことにしています。ところがわたしはエッセイというものにほぼ笑いを求めているので、公共でしかも
小さな空間で読む場合、たまにそれが危険物となることがあります。

先日などは松尾スズキ氏のエッセイを読んでいたら、ページをめくっていきなりタイトルが「ウンコのタイミング」。
わっ、と思ってすぐに本を閉じる。前に立っていたサラリーマンをできるだけ自然な上目使いで見る。
だいじょうぶ、見られた様子はない。そして再び本を開く。栞がわりにしていた紙切れでタイトルを隠し、今度は
堂々とあたりを見回す。別に怪しいモン読んでないっすよアピール。エッセイ読むのも命がけ。

そして、この日は土屋賢二氏のエッセイ。あかん、あかん。笑わせないでくれー。こわいよ、こわいよ。
逆にわたしがこんなおばさん見たら、ぜったいつぶやくから。(ツイッターしてないけど)
「阪急電車なう。(←古い?)恐怖のニヤニヤおばさん現る!ひぃっ!」


まあ、こんな感じでニヤニヤドキドキしてる間にふらすこてん会場に到着します。

句会です。
三人選は「社会」。題が題だけに真面目な句、説明している句が多かったです。
それと「社会」を読み込まない句がいつもより多かったような。
わたしなんかは題を読み込まないで作ろうという気がそもそもなく、「読み込み不可」なんてところもある
というのをつい最近知ったばっかりだし、題を読み込まないでうまく詠めたほうがなんとなくポイントが
高いのかなあ(人によるのかもしれないけど)と感じる時もありながらも、2句ともばっちり読み込みで。



6点   政局がどうあれ化粧品売り場   祥文
6点   定位置にタマが座っている秩序  彰子
5点   長イスに社会 社会に古代米   全郎
5点   ベレー帽をみんな被っている社会  きゅういち
5点   かくれんぼできない社会の犀の尻  柊馬
5点   第2病棟階段下に五人     一筒
5点   代々の擂り粉木持ってケアハウス  彰子


今回は特に可も不可もなく、選も割れました。

個人的には彰子さんの「定位置にタマ~」に、タマが死んだあと、2代目駅長がちゃんと準備されていたことに
なにか空恐ろしさを感じていたので思わずうなずいてしまいました。秩序は言いすぎかなと思いましたが、祥文
さんはいるって言うてはりました。う~ん、そのへんがわたしにはまだ分からない。
そして「代々の擂り粉木」。子が親と一緒に住んで最後まで世話をするということが自然に行われていたころの
家族制度というものがどんどん廃れていっている現代に、すり減った擂り粉木が愛おしくもあり、かなしくもあり、
すばらしく鈍器。でした。


わたしの句。

充電を終えたルンバが頭取だ
英検も2級までなら季語である
つらすぎて金魚をはみだしてしまう
秋晴れにもっともらしい剥がし方
胡桃にも社会性あり毛が抜ける
平凡に割れる社会だ脱糞だ


飲みすぎた日の帰り道の遠いこと・・・ふらすこてんは魔の道か。
行きはよいよい、帰りはこわい。    (然らば通る)     だれっ!?



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