川柳カード10号合評会
2015/12/27
Sun. 00:09
まずは10号の合評です。
1句1句の読みというよりは、10句全体から受ける印象とか、仕立て方とかを意見し合いました。
巻頭のくんじろうさんは10句すべて13文字でバシッと揃えてありました。パッと見たときにそれが
壁のように立ちはだかって、読み手を寄せ付けない感じがありました。ぜんちゃんがまずそれを
言ってくれたので、わたしも同調。それと字数を揃えにいくことで中味が二の次になるのでは、
という疑問があったのですが、そこも、くんちゃんはきっぱり妥協してないということでさすがだなあと
思いました。確かにそうなんですよね。一句一句読むとちゃんと一句が屹立してるし、真摯に作句してる
のが伝わってくるし、シリアスな景をイメージさせる中にちょこちょこくだけた句を挟み込んでくるあたりが
職人芸やなあと。
わたしの句。
祥文さん「タンカや。」
みんな「短歌?(どこが?)」
祥文さん「啖呵。」
みんな「あ~~~。(納得)」
「こういう書き方をする女性が最近少なくなったので、これはこれでええ!」と言ってもらえたのが
うれしかった。
こうやって10句まとめて読むと、毎号10句を揃えるまでのみなさんの苦悩が垣間見れて
おもしろいですね。ゆみ葉さんは文語の世界を彷徨ってたり、由紀子さんは10句の中になにかしら
仕掛けを仕込む作戦に出たり、いつも自分というものをあまり句に出さない小池さんが、今回やたら
暴力的な句を書いてたり。人が苦しんでる姿を見て楽しむのはすごく悪趣味なようですが、それは、
わたしだけじゃないんだなという安心感がそう思わせるんでしょうね。
第二部は句会です。結果は、
題詠「頓」
8点 タルタルソースに突発性変位 一筒
6点 武道家と舞踏家橋で入れ替わる 祥文
5点 産道を頓服握り生まれたの 彰子
5点 生え際あたり蛇行するうどんや かがり
4点 ハムカツの頓となくなりああ師走 由紀子
4点 菊部隊素っ頓狂に細りゆく 陽子
雑詠
7点 鮟鱇の五分十分十五分 由紀子
4点 体重計に乗っているコカコーラ 祥文
4点 桶狭間以後を生きぬく蛇の首 正博
4点 誰かいないか今日十人と擦れ違う 秋の子
4点 東映の三本立ての畔りから くんじろう
4点 七面鳥の襁褓を替えてほしい脚 ゆみ葉
4点 イントロが付くB級の稲荷鮨 一筒
4点 梅毒のようなパレードがおわる 陽子
こちらではみなさんの読みを聞くのが楽しみ。ただ、歯に衣着せる間もなく抜かなかった理由を
求められるもんだから、ついつい思ったことをそのまま言ってしまう。
タルタルソースなんかさんざんけなしたあげく、呼名聞けば一筒さん。一筒さんの句、わたし大好き
なんですよ。でももしかしたら一筒さんの句⇒おもしろい、というパターンがわたしの頭の中に出来
上がっていて、それによって正確な判断を下せていないということがあるとしたら、それは公平な
選ではないですよね。だからこうやって作者名に惑わされないで句を読むことは大切で、これからも
選は楽しく真剣にしたいものです。
今年の句会はこれで終了。2次会3次会も楽しく、、、終わるはずが、最後にとんだ醜態をさらし、たくさんの
方にご迷惑をおかけしました。このまま今年が終わっていくと思うともう恥ずかしさと心残りしかないのだけど、
来年はもっとまじめに呑みますのでみなさんよろしくお願いします。ぺこり。(←噂のカマトトようこ)
1句1句の読みというよりは、10句全体から受ける印象とか、仕立て方とかを意見し合いました。
巻頭のくんじろうさんは10句すべて13文字でバシッと揃えてありました。パッと見たときにそれが
壁のように立ちはだかって、読み手を寄せ付けない感じがありました。ぜんちゃんがまずそれを
言ってくれたので、わたしも同調。それと字数を揃えにいくことで中味が二の次になるのでは、
という疑問があったのですが、そこも、くんちゃんはきっぱり妥協してないということでさすがだなあと
思いました。確かにそうなんですよね。一句一句読むとちゃんと一句が屹立してるし、真摯に作句してる
のが伝わってくるし、シリアスな景をイメージさせる中にちょこちょこくだけた句を挟み込んでくるあたりが
職人芸やなあと。
わたしの句。
祥文さん「タンカや。」
みんな「短歌?(どこが?)」
祥文さん「啖呵。」
みんな「あ~~~。(納得)」
「こういう書き方をする女性が最近少なくなったので、これはこれでええ!」と言ってもらえたのが
うれしかった。
こうやって10句まとめて読むと、毎号10句を揃えるまでのみなさんの苦悩が垣間見れて
おもしろいですね。ゆみ葉さんは文語の世界を彷徨ってたり、由紀子さんは10句の中になにかしら
仕掛けを仕込む作戦に出たり、いつも自分というものをあまり句に出さない小池さんが、今回やたら
暴力的な句を書いてたり。人が苦しんでる姿を見て楽しむのはすごく悪趣味なようですが、それは、
わたしだけじゃないんだなという安心感がそう思わせるんでしょうね。
第二部は句会です。結果は、
題詠「頓」
8点 タルタルソースに突発性変位 一筒
6点 武道家と舞踏家橋で入れ替わる 祥文
5点 産道を頓服握り生まれたの 彰子
5点 生え際あたり蛇行するうどんや かがり
4点 ハムカツの頓となくなりああ師走 由紀子
4点 菊部隊素っ頓狂に細りゆく 陽子
雑詠
7点 鮟鱇の五分十分十五分 由紀子
4点 体重計に乗っているコカコーラ 祥文
4点 桶狭間以後を生きぬく蛇の首 正博
4点 誰かいないか今日十人と擦れ違う 秋の子
4点 東映の三本立ての畔りから くんじろう
4点 七面鳥の襁褓を替えてほしい脚 ゆみ葉
4点 イントロが付くB級の稲荷鮨 一筒
4点 梅毒のようなパレードがおわる 陽子
こちらではみなさんの読みを聞くのが楽しみ。ただ、歯に衣着せる間もなく抜かなかった理由を
求められるもんだから、ついつい思ったことをそのまま言ってしまう。
タルタルソースなんかさんざんけなしたあげく、呼名聞けば一筒さん。一筒さんの句、わたし大好き
なんですよ。でももしかしたら一筒さんの句⇒おもしろい、というパターンがわたしの頭の中に出来
上がっていて、それによって正確な判断を下せていないということがあるとしたら、それは公平な
選ではないですよね。だからこうやって作者名に惑わされないで句を読むことは大切で、これからも
選は楽しく真剣にしたいものです。
今年の句会はこれで終了。2次会3次会も楽しく、、、終わるはずが、最後にとんだ醜態をさらし、たくさんの
方にご迷惑をおかけしました。このまま今年が終わっていくと思うともう恥ずかしさと心残りしかないのだけど、
来年はもっとまじめに呑みますのでみなさんよろしくお願いします。ぺこり。(←噂のカマトトようこ)
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北田辺12月句会
2015/12/22
Tue. 08:19
先月号より。
本能は崩れることにあるおでん 紫乙
ふる本を集めるとかき揚げになる もも木
食べごろなマダムキラーが焼き上がる 一帆
音たてて着ぐるみになる熊本県 ひろ子
文盲の犬が股間を嗅ぎにくる くんじろう
玄関から部屋まで鍵を敷きつめる もも木
いいか そんな時はデンシンバシラと名乗れ ろっぱ
少しずつずれてきている鼻の位置 律子
ヒロポンもちょっと混じって下剋上 幸彦
レンコンも混じっているキリン園 多佳子
チャオチャオバンビーナはざんげと訳します かがり
カンガルーのいずれ繁殖期の背面 きゅういち
死んでても生きてることにしてあげる 紫乙
今年最後の北田辺は恒例のかに祭り。でも樹さんお手製のローストビーフ(売ってるみたいにおいしかった)あり、
スペアリブあり、焼肉あり、ハタハタあり、もうなにがメインだかわからないくらいのおごちそうが並ぶ。
どれもこれもおいしくて、お酒もすすむ。(すすみすぎた)
くんちゃんはといえば、トナカイのカチューシャをしてもこれだけクリスマス感出ないのがすごい。トナカイさんと
いうよりもリアルせんとくんですからーー。
そして珍しい方々も参加しての、計18名。席題必死。にもかかわらず、席題でいちいちボケる人あり、それに
ツッコミ入れたり、負けじとボケようと無駄に時間と頭を使ったり、席題の時間になったら必ず邪魔しに
くる紫乙ちゃんの対応に追われたりと、一向に句ができない。ああぁ、りーぶみーあろーん、ぷりーず。
大好きなちかるさんには可愛いトナカイのカチューシャしてたら「なんかこわい」と言われ、ろっぱさんには
「カマトトようこ」と連呼され、紫乙ちゃんには「作った句をほったらかしにするな」とまじめに説教され、もう
モラハラすれすれの愛にまみれなんとも幸せな時間でした。川柳をしてる人ってなんでこんなへんな人ばっかり
なんだろうか。川柳をするからへんになるのか、へんだから川柳をしてるのか。
句はおもしろいくらい抜けなかったですが、おもしろい句がたくさんあって、披講聞きながらずっと笑ってたような
気がします。句会報が楽しみだ。
ちんぴらの少ない方がクリスマス
マンハッタンを匍匐前進せよサンタ
飲みこんだ鯨に曳きずられている
うつ伏せの赤ん坊に丸餅を乗せる
イジメテモイジメラレテモ桃ですし
シリアル的なものからとりあえず逃げる
ぬるま湯に沈まぬようにランドセル
グリセリンそこのふたりに効くらしい
限りなくくるぶしからはずされるレンズ
あの子が眠るサンドイッチの耳るつぼ
本能は崩れることにあるおでん 紫乙
ふる本を集めるとかき揚げになる もも木
食べごろなマダムキラーが焼き上がる 一帆
音たてて着ぐるみになる熊本県 ひろ子
文盲の犬が股間を嗅ぎにくる くんじろう
玄関から部屋まで鍵を敷きつめる もも木
いいか そんな時はデンシンバシラと名乗れ ろっぱ
少しずつずれてきている鼻の位置 律子
ヒロポンもちょっと混じって下剋上 幸彦
レンコンも混じっているキリン園 多佳子
チャオチャオバンビーナはざんげと訳します かがり
カンガルーのいずれ繁殖期の背面 きゅういち
死んでても生きてることにしてあげる 紫乙
今年最後の北田辺は恒例のかに祭り。でも樹さんお手製のローストビーフ(売ってるみたいにおいしかった)あり、
スペアリブあり、焼肉あり、ハタハタあり、もうなにがメインだかわからないくらいのおごちそうが並ぶ。
どれもこれもおいしくて、お酒もすすむ。(すすみすぎた)
くんちゃんはといえば、トナカイのカチューシャをしてもこれだけクリスマス感出ないのがすごい。トナカイさんと
いうよりもリアルせんとくんですからーー。
そして珍しい方々も参加しての、計18名。席題必死。にもかかわらず、席題でいちいちボケる人あり、それに
ツッコミ入れたり、負けじとボケようと無駄に時間と頭を使ったり、席題の時間になったら必ず邪魔しに
くる紫乙ちゃんの対応に追われたりと、一向に句ができない。ああぁ、りーぶみーあろーん、ぷりーず。
大好きなちかるさんには可愛いトナカイのカチューシャしてたら「なんかこわい」と言われ、ろっぱさんには
「カマトトようこ」と連呼され、紫乙ちゃんには「作った句をほったらかしにするな」とまじめに説教され、もう
モラハラすれすれの愛にまみれなんとも幸せな時間でした。川柳をしてる人ってなんでこんなへんな人ばっかり
なんだろうか。川柳をするからへんになるのか、へんだから川柳をしてるのか。
句はおもしろいくらい抜けなかったですが、おもしろい句がたくさんあって、披講聞きながらずっと笑ってたような
気がします。句会報が楽しみだ。
ちんぴらの少ない方がクリスマス
マンハッタンを匍匐前進せよサンタ
飲みこんだ鯨に曳きずられている
うつ伏せの赤ん坊に丸餅を乗せる
イジメテモイジメラレテモ桃ですし
シリアル的なものからとりあえず逃げる
ぬるま湯に沈まぬようにランドセル
グリセリンそこのふたりに効くらしい
限りなくくるぶしからはずされるレンズ
あの子が眠るサンドイッチの耳るつぼ
[edit]
11月・12月日記。
2015/12/18
Fri. 09:51
11月某日
最近夢を憶えていないことが多い。が、突然何かの拍子に思い出したりする。
ラジオのDJのおねえさんが流暢な英語を喋っているのを聞いて、突然
「あ、きょう夢で英語ぺらぺら喋った!」と思い出したが、内容はまったく憶えていないのだけど
中一レベルの英語を最高にカッコよく話していたことは憶えている。
11月某日
ネットで(八上)桐子さんの名前を見かけて、突然
「あ、きょうの夢に桐子さんが出てきた!」と思い出す。
飲み会の席で斜向かいに座った桐子さんと話していたら、唾が飛んでしまい、笑いながら机を拭いたら、
「ここにも、あ、ここにも飛んだから拭いて。」って言われ、すごすご拭いている夢だった。
12月某日
100均でレジに並ぶ。並びながら108円を準備する。
前のお客さんに、レジの人が「115円お預かりします。」って言った声に えっ!?となる。
おぉ、110円出して2円のおつりじゃなく、115円出して5円のおつりを貰うためか。
あー焦った・・・わたしの知らないあいだに、消費税15%になったのかと思った。
12月某日
ぜんざいを作ろうと小豆を買って、作らねばと思いながら数週間たった。
ふと小豆の袋の中に黒いつぶつぶが視界に入る。なに?ぎゃー!!む、虫!!よく見ても見なくても虫だと
分かるくらいの大きさ。100匹は軽くクリア。しかも袋を食い破ってその辺徘徊してるものまでいる。
助けてくれる人もなく、殺処分するところまでは自力でなんとかする。
あれだ、穀物につく虫だ。分かってるけど一応ググる。「あずき 虫」。はい、これだ。「アズキマメゾウムシ」
なんだそれ。第一村人・・・発見?
「こんにちは~、何されてたんですかぁ~。」
「わし?わし、今この世に生を受けたばっかりなんよ。」
あずき豆蔵(83歳)。
片づけたあと、半日くらいして、さらに豆蔵数匹発見。
「こんにちは~・・・・さようなら~。」
ぐしゃ。
12月某日
・カップヌードル
・カップルヌード
・ロータリークラブ
・ロリータクラブ
ネタ帳に書いてあるのを見つける。いつかどこかで何かに使えると思ったんだろうね。
最近夢を憶えていないことが多い。が、突然何かの拍子に思い出したりする。
ラジオのDJのおねえさんが流暢な英語を喋っているのを聞いて、突然
「あ、きょう夢で英語ぺらぺら喋った!」と思い出したが、内容はまったく憶えていないのだけど
中一レベルの英語を最高にカッコよく話していたことは憶えている。
11月某日
ネットで(八上)桐子さんの名前を見かけて、突然
「あ、きょうの夢に桐子さんが出てきた!」と思い出す。
飲み会の席で斜向かいに座った桐子さんと話していたら、唾が飛んでしまい、笑いながら机を拭いたら、
「ここにも、あ、ここにも飛んだから拭いて。」って言われ、すごすご拭いている夢だった。
12月某日
100均でレジに並ぶ。並びながら108円を準備する。
前のお客さんに、レジの人が「115円お預かりします。」って言った声に えっ!?となる。
おぉ、110円出して2円のおつりじゃなく、115円出して5円のおつりを貰うためか。
あー焦った・・・わたしの知らないあいだに、消費税15%になったのかと思った。
12月某日
ぜんざいを作ろうと小豆を買って、作らねばと思いながら数週間たった。
ふと小豆の袋の中に黒いつぶつぶが視界に入る。なに?ぎゃー!!む、虫!!よく見ても見なくても虫だと
分かるくらいの大きさ。100匹は軽くクリア。しかも袋を食い破ってその辺徘徊してるものまでいる。
助けてくれる人もなく、殺処分するところまでは自力でなんとかする。
あれだ、穀物につく虫だ。分かってるけど一応ググる。「あずき 虫」。はい、これだ。「アズキマメゾウムシ」
なんだそれ。第一村人・・・発見?
「こんにちは~、何されてたんですかぁ~。」
「わし?わし、今この世に生を受けたばっかりなんよ。」
あずき豆蔵(83歳)。
片づけたあと、半日くらいして、さらに豆蔵数匹発見。
「こんにちは~・・・・さようなら~。」
ぐしゃ。
12月某日
・カップヌードル
・カップルヌード
・ロータリークラブ
・ロリータクラブ
ネタ帳に書いてあるのを見つける。いつかどこかで何かに使えると思ったんだろうね。
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ネットなこと。
2015/12/14
Mon. 14:33
ネットで取り上げていただいたホットな話題。
‐BLOG俳句新空間‐
柳本々々さんに【短詩時評 第なな回】な譚-榊陽子とみっつの〈な〉を探して-と題して、深くやさしくえぐって
いただきました。みっつの〈な〉、一体なんなんでしょうな~。(無理やり)
そして、な、な、なんと(なんとしても使いたいのだ!)
11月に週間俳句に載せていただいた「わかめ」の句に評をいただきました。
週間俳句
こちらでは、またまた々々さん(㊟柳本改めまたまたではありません)に、 そして俳人の森山いほこさん、
岡村知昭さん、 堀本吟さん、 山田耕司さんに、とてもおもしろく、とても明解に、鑑賞していただいています。
川柳の世界にいると、一度にこんなにたくさんの文章をいただくことは稀なことですので、めっぽう感動
いたしました。これは冥土の土産にしたいと思います。ありがとうございました。
そして週間俳句の同じ回に、たまたま樋口由紀子さんの10句が載っているというフシギ。
由紀子さんの群作ってめずらしい。そしてやっぱりあれもこれも目のつけどころが由紀子さんなのです。
由紀子さんの句は、かばんの中にいつも入っている絆創膏や裁縫道具や爪切り(わたしのかばんには
入ってないけどね)のように、ふだんは入ってることさえ気にもとめてないんだけど、いざというときに
大いに存在を発揮するものたちのような輝きがあり、由紀子さんは「あ、ワタシ持ってるで。使い使い。」って
言いながらサッと手渡してくれる。
だから由紀子さんの句を読むと不思議とありがたい気持ちになるのです。
‐BLOG俳句新空間‐
柳本々々さんに【短詩時評 第なな回】な譚-榊陽子とみっつの〈な〉を探して-と題して、深くやさしくえぐって
いただきました。みっつの〈な〉、一体なんなんでしょうな~。(無理やり)
そして、な、な、なんと(なんとしても使いたいのだ!)
11月に週間俳句に載せていただいた「わかめ」の句に評をいただきました。
週間俳句
こちらでは、またまた々々さん(㊟柳本改めまたまたではありません)に、 そして俳人の森山いほこさん、
岡村知昭さん、 堀本吟さん、 山田耕司さんに、とてもおもしろく、とても明解に、鑑賞していただいています。
川柳の世界にいると、一度にこんなにたくさんの文章をいただくことは稀なことですので、めっぽう感動
いたしました。これは冥土の土産にしたいと思います。ありがとうございました。
そして週間俳句の同じ回に、たまたま樋口由紀子さんの10句が載っているというフシギ。
由紀子さんの群作ってめずらしい。そしてやっぱりあれもこれも目のつけどころが由紀子さんなのです。
由紀子さんの句は、かばんの中にいつも入っている絆創膏や裁縫道具や爪切り(わたしのかばんには
入ってないけどね)のように、ふだんは入ってることさえ気にもとめてないんだけど、いざというときに
大いに存在を発揮するものたちのような輝きがあり、由紀子さんは「あ、ワタシ持ってるで。使い使い。」って
言いながらサッと手渡してくれる。
だから由紀子さんの句を読むと不思議とありがたい気持ちになるのです。
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しばかぶれ
2015/12/10
Thu. 19:56
ふらすこてんの三次会、今から葉ね文庫さん行こ!!ってなった。突発性なんちゃら。
ぜんちゃん、お住まいの最寄駅通過して一緒に行ってくれました。(断る隙は与えなかったつもり)
もう閉店時間越えてたけど、運よく先客がいらっしゃって、開いていました。思ったより広く、同人誌の
種類は豊富だし、靴脱いでじゅうたんの上で体育座りしながら読んでいるとここは余所のお宅の
どなたかの書庫で本屋じゃない。落ち着く。
「しばかぶれ」。
ぱらとめくると、いきなりなかやまななちゃんが現れた。おぉっと思うまえに笑みがこぼれる。
よし。(なにが)
しばかぶれ、造語やと思ってました。しばかれたあとのかぶれ。
「ちょ、どないしたん、めっちゃ痛そうやん。」
「あぁ、これな、ちょっとしばかぶれてん。」
みたいな。本当はしもふりしめじ。
待ちきれず、帰りの電車でなかやまななを取り出す。ずっと誰かににてると思っていた。あれだ。
ドラえもんとのび太。ドラえもんとのび太を足して青を引くとなかやまななになります。たぶん。
読んでまず思ったのが、季語が活きている!ということ。わたしが俳句を読むとき、川柳をしている
せいか、ただの個人的なものかわからないけど、季語を季語として読むのがしんどくなる。だから
いつのまにか、季語を無視して読んでいたりする。そしてこれも川柳人の穿ちか、たまにこの季語は
取ってつけたようだとか、俳句というものは季語に引っ張られて自由じゃないなとか思ってたのですが、
ななちゃんの句にはそれがなかったことにびっくりした。
バンダナで縛るカーテンほととぎす
上履きの要る面接や百日紅
心臓はどつかにあって春の雨
季語と季語以外の部分、どちらも主張してるのに仲がいい。お互いに引き立てあっている。これではまるで
句までドラえもんとのび太じゃあないか。ちなみにわたしの中では季語がドラえもん。のび太に季節感はない。
蝉しぐれ一冊抜けば傾けり
病院を出て夏帽の子に戻る
ああ、わかる。という感覚は気持ちいい。ななちゃんの句は、とりわけそれが嗅覚にやってくる。自分が行か
なくても風が匂いを運んでくれる。
と思っていたら、だんだん季語が見えなくなってくる(意識しないと見えないということ)。つまりあれかな。
わたしのような素人でも季節を感じやすい句の方が俳句としては未成熟なのかな。のび太くんが大人に
なって、ドラえもんと遊ばなくなったということか。
消火器はラメ入りの赤雁渡し
台形の底辺に鈴虫逃がす
曼珠沙華眉間の皺を褒められて
援軍の家紋に秋の蝶よろよろ
秋寒や遊園地にはゐない象
切腹のやうな腹痛十二月
それでもやっぱりああ、いいな、と思うのはこうなると川柳に近いから。たぶんそう言われることは心外だと
思うけど。
自然でがんばってなくて、カッコつけてない感じがななちゃんで、痛くてやさしいななちゃんで、だから俳句然
とした句というよりも、なかやまなな然とした句にしばししばかぶれました。
十羽ゐて十羽とも抱きしめ兎 中山奈々
ぜんちゃん、お住まいの最寄駅通過して一緒に行ってくれました。(断る隙は与えなかったつもり)
もう閉店時間越えてたけど、運よく先客がいらっしゃって、開いていました。思ったより広く、同人誌の
種類は豊富だし、靴脱いでじゅうたんの上で体育座りしながら読んでいるとここは余所のお宅の
どなたかの書庫で本屋じゃない。落ち着く。
「しばかぶれ」。
ぱらとめくると、いきなりなかやまななちゃんが現れた。おぉっと思うまえに笑みがこぼれる。
よし。(なにが)
しばかぶれ、造語やと思ってました。しばかれたあとのかぶれ。
「ちょ、どないしたん、めっちゃ痛そうやん。」
「あぁ、これな、ちょっとしばかぶれてん。」
みたいな。本当はしもふりしめじ。
待ちきれず、帰りの電車でなかやまななを取り出す。ずっと誰かににてると思っていた。あれだ。
ドラえもんとのび太。ドラえもんとのび太を足して青を引くとなかやまななになります。たぶん。
読んでまず思ったのが、季語が活きている!ということ。わたしが俳句を読むとき、川柳をしている
せいか、ただの個人的なものかわからないけど、季語を季語として読むのがしんどくなる。だから
いつのまにか、季語を無視して読んでいたりする。そしてこれも川柳人の穿ちか、たまにこの季語は
取ってつけたようだとか、俳句というものは季語に引っ張られて自由じゃないなとか思ってたのですが、
ななちゃんの句にはそれがなかったことにびっくりした。
バンダナで縛るカーテンほととぎす
上履きの要る面接や百日紅
心臓はどつかにあって春の雨
季語と季語以外の部分、どちらも主張してるのに仲がいい。お互いに引き立てあっている。これではまるで
句までドラえもんとのび太じゃあないか。ちなみにわたしの中では季語がドラえもん。のび太に季節感はない。
蝉しぐれ一冊抜けば傾けり
病院を出て夏帽の子に戻る
ああ、わかる。という感覚は気持ちいい。ななちゃんの句は、とりわけそれが嗅覚にやってくる。自分が行か
なくても風が匂いを運んでくれる。
と思っていたら、だんだん季語が見えなくなってくる(意識しないと見えないということ)。つまりあれかな。
わたしのような素人でも季節を感じやすい句の方が俳句としては未成熟なのかな。のび太くんが大人に
なって、ドラえもんと遊ばなくなったということか。
消火器はラメ入りの赤雁渡し
台形の底辺に鈴虫逃がす
曼珠沙華眉間の皺を褒められて
援軍の家紋に秋の蝶よろよろ
秋寒や遊園地にはゐない象
切腹のやうな腹痛十二月
それでもやっぱりああ、いいな、と思うのはこうなると川柳に近いから。たぶんそう言われることは心外だと
思うけど。
自然でがんばってなくて、カッコつけてない感じがななちゃんで、痛くてやさしいななちゃんで、だから俳句然
とした句というよりも、なかやまなな然とした句にしばししばかぶれました。
十羽ゐて十羽とも抱きしめ兎 中山奈々
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ふらすこてん12月句会
2015/12/07
Mon. 11:15
今年最後のふらすこてん。今年最後の三人選。
7点 二の腕で花カマキリを遊ばせる 恵美子
7点 腕章をつけて夕日は街角に 喜八郎
6点 献体の返品された左腕 くんじろう
6点 六道の辻を掘れ掘れ鉄腕アトム くんじろう
二の腕フェチなんです。鍛えられたマッチョに黒光りする上腕三頭筋よりも、60歳以上の白くやわらかい
おばさまの二の腕をふぉあふぉあしたい。という癖(へき)あり、ついこの句に1点。いつか恵美子さんの
二の腕で遊ばせていただきたいものである。(変態)
これは川端康成の世界ですね。片腕。娘から借りた右腕に花カマキリを乗っけてね、遊ぶ。遊ばせてと
言いながら、自分が愉しんでる。ふつうのカマキリじゃダメなんです。緑色だから。やっぱり花カマキリの
白にほんのりピンクが差したあの生娘のような純潔。でもその容姿でもって獲物を捕らえるわけですから、
ただキレイというだけではない。だからとても危険な遊び。
エロこわいいですね。
わたしの句。
修道女が転びバスローブが脱げる
近々猟奇的に転びます
スパゲティはきりんの芯だと教えてあげた
キャベツの芯はむっつりスケベなんだから
カピバラ市長を攻めよカピバラ副市長
もう一度言うが茶碗は出ていった
腕のないおでんにカラシニコフかな
腕があり旗の性癖ふりかざす
前回の最高得点句
早う逝きなはったおでんに辛子塗る くんじろう
の過感傷に対抗しての(?)『おでんにカラシニコフかな』です。
どうしても今回出したかったし、でも題「腕」やし、もうさんざん考え尽くしての上五にやはり無理があったようです。
言葉あそびとかあんまり好きではなさそうな野口さんの1点をいただけたし、選者さんからは「腕のないおでんの
擬人化が鼻につく」とか「こういう句の鑑賞をするのは苦手です」という意見も聞けたし、余は満足である。
二次会でした話。
言いたいことを一本に絞れ。―――(わたし)そもそも言いたいことなんかない。
言葉を盛りすぎや。―――(わたし)いや、でも盛りたいんやもん。
3個使ったら3個の言葉(事柄)がバラバラすぎる。―――(わたし)わたしの中ではつながってる。
それは作者の驕り。(←とは言わなかったけどそのようなこと、忘れた)―――(わたし)むうぅ。
わかってる。わかってる。自分に自信がないから、そこを何とか言葉をつぎはぎしてそれらしく見せようと
している自分がいること。言葉に縛られながら、言葉に頼っている。言葉依存症。でも、それも分かったうえで
そういうわたしじゃあかんのですか?そういうわたしが作った句はあかんのですか?と開き直るのが得意で、
自己愛のかたまりで、めんどくさいオバチャンになってしまう。
色んな言葉を詰め込んで、自分でもわからん状態で手放してる、とも言われた。そういう目に見えないものは
人と比べられるもんじゃないから何ともわかりません。分かってるつもりが分かってないのかもしれません。
それがおそらく無責任やと映っているのだとも思います。で、また開き直って言いますが、自分でも自分の句が
わからない時ってないですか。わたしはあります。そういう句はとてもかわいいのです。自己満足、自己陶酔。
言われなくてもわかってます。
わたしは、わかりやすい句に共感して褒めてもらうより、わかりにくい句をわからないけど好きと言ってもらえた
時の方がうれしい。
一読明解な句は痒いところを掻いてくれるけど、痒いところに手が届かない句のじれったさが好きなんだ
と思う。それは詠むときも読むときも。掻き毟りながら、書き毟りながら、そう思った。
7点 二の腕で花カマキリを遊ばせる 恵美子
7点 腕章をつけて夕日は街角に 喜八郎
6点 献体の返品された左腕 くんじろう
6点 六道の辻を掘れ掘れ鉄腕アトム くんじろう
二の腕フェチなんです。鍛えられたマッチョに黒光りする上腕三頭筋よりも、60歳以上の白くやわらかい
おばさまの二の腕をふぉあふぉあしたい。という癖(へき)あり、ついこの句に1点。いつか恵美子さんの
二の腕で遊ばせていただきたいものである。(変態)
これは川端康成の世界ですね。片腕。娘から借りた右腕に花カマキリを乗っけてね、遊ぶ。遊ばせてと
言いながら、自分が愉しんでる。ふつうのカマキリじゃダメなんです。緑色だから。やっぱり花カマキリの
白にほんのりピンクが差したあの生娘のような純潔。でもその容姿でもって獲物を捕らえるわけですから、
ただキレイというだけではない。だからとても危険な遊び。
エロこわいいですね。
わたしの句。
修道女が転びバスローブが脱げる
近々猟奇的に転びます
スパゲティはきりんの芯だと教えてあげた
キャベツの芯はむっつりスケベなんだから
カピバラ市長を攻めよカピバラ副市長
もう一度言うが茶碗は出ていった
腕のないおでんにカラシニコフかな
腕があり旗の性癖ふりかざす
前回の最高得点句
早う逝きなはったおでんに辛子塗る くんじろう
の過感傷に対抗しての(?)『おでんにカラシニコフかな』です。
どうしても今回出したかったし、でも題「腕」やし、もうさんざん考え尽くしての上五にやはり無理があったようです。
言葉あそびとかあんまり好きではなさそうな野口さんの1点をいただけたし、選者さんからは「腕のないおでんの
擬人化が鼻につく」とか「こういう句の鑑賞をするのは苦手です」という意見も聞けたし、余は満足である。
二次会でした話。
言いたいことを一本に絞れ。―――(わたし)そもそも言いたいことなんかない。
言葉を盛りすぎや。―――(わたし)いや、でも盛りたいんやもん。
3個使ったら3個の言葉(事柄)がバラバラすぎる。―――(わたし)わたしの中ではつながってる。
それは作者の驕り。(←とは言わなかったけどそのようなこと、忘れた)―――(わたし)むうぅ。
わかってる。わかってる。自分に自信がないから、そこを何とか言葉をつぎはぎしてそれらしく見せようと
している自分がいること。言葉に縛られながら、言葉に頼っている。言葉依存症。でも、それも分かったうえで
そういうわたしじゃあかんのですか?そういうわたしが作った句はあかんのですか?と開き直るのが得意で、
自己愛のかたまりで、めんどくさいオバチャンになってしまう。
色んな言葉を詰め込んで、自分でもわからん状態で手放してる、とも言われた。そういう目に見えないものは
人と比べられるもんじゃないから何ともわかりません。分かってるつもりが分かってないのかもしれません。
それがおそらく無責任やと映っているのだとも思います。で、また開き直って言いますが、自分でも自分の句が
わからない時ってないですか。わたしはあります。そういう句はとてもかわいいのです。自己満足、自己陶酔。
言われなくてもわかってます。
わたしは、わかりやすい句に共感して褒めてもらうより、わかりにくい句をわからないけど好きと言ってもらえた
時の方がうれしい。
一読明解な句は痒いところを掻いてくれるけど、痒いところに手が届かない句のじれったさが好きなんだ
と思う。それは詠むときも読むときも。掻き毟りながら、書き毟りながら、そう思った。
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北田辺11月句会
2015/12/02
Wed. 10:07
前回の句会報より。
中仙道へ出るネコを混ぜてから 一筒
月を刺している棒棒鶏的槍一本 一艘
犯人は君か人差し指疼く 吹雪
千本鳥居には千本のマツゲ 幸彦
背中一面付けマツゲの弟 和枝
古賀政男先生が「惜しかったね」という緑 くんじろう
ヒツジが一匹ヒツジが二匹ヒツジが3362匹 かがり
健さんはいますか犬は吠えますか くんじろう
ミばかりの歌を三人でうたう 一筒
ドレミファを鉄金で打つおもちゃ箱 遊凪
君はいまサバの煮込みに負けたんよ ろっぱ
ねー思春期ねー桜の間 きゅういち
ハラペコだったねー天明の飢饉 一筒
目の前のハサミを母さんだと思う くんじろう
裁判所から赤い羽根つけた月 茂俊
今回の北田辺はおでん屋くんじろう。
おでん大好きのわたしは、大将のとなりを陣取りました。
ほんまにおいしかった。いや、いつもおいしいんですけどね。おでんってだしが命だし。(←失敗例)
カツオ、こんぶ、牛すじ、干しシイタケでしっかりとったおだしがようしゅんでしゅんで。大根さいこー。
大阪に上等なおでん屋さんがあるんですけどね、全然負けてない。
で、そんなおでんに感動し、うちで作るおでんの味気なさに気づき、きょうの晩ごはんはおでんです。
おだしはくんちゃんちと同じにしたのに味見するとやっぱり違う。なんだかなあ。
わたしの句
エスカルゴの殻にすがる父詰める
戸惑ったぼくは枕になり輝く
行き先は同じで違う肉を買う
半生の子豚がそっと咳をする
イラクからイクラへ流れ着く指紋
運命にそむく太めの兄さんと
犬の誕生日にも信号機が混じる
ゆうべから宗教めいているおでん
全員に手渡される大塚家具の気持ち
猫汁も犬汁もあり冬トロリ
レコードの針が夜を間違える
難民や猪鹿蝶をにぎりしめ
なんでもないようなことが幸せだったと思いなさい
さようならちりめんじゃこに目礼す
くちづけのいまいましきはねぎま鍋
助けて兄さんこぶ締めにされちまう
吊り革を忘れたのでフランスに行けない
誕生日の句(軸吟)を言ったあとに、「どういう意味なん?」っていうへんな空気にならず、すかさずくんちゃんの
「混じらんやろ~。」っていうツッコミが入るのがうれしい。たぶん俳句の会とはっきり違うとこはそこかもしれない。
俳句の会、行ったことないけど。
なんでもないようなの句(軸吟)数えてみたら26文字でした。当然「長すぎやっ。」という声が上がりましたが、、
安心してください。12・8・6で読むと、そんなに気にならないんですよ。
中仙道へ出るネコを混ぜてから 一筒
月を刺している棒棒鶏的槍一本 一艘
犯人は君か人差し指疼く 吹雪
千本鳥居には千本のマツゲ 幸彦
背中一面付けマツゲの弟 和枝
古賀政男先生が「惜しかったね」という緑 くんじろう
ヒツジが一匹ヒツジが二匹ヒツジが3362匹 かがり
健さんはいますか犬は吠えますか くんじろう
ミばかりの歌を三人でうたう 一筒
ドレミファを鉄金で打つおもちゃ箱 遊凪
君はいまサバの煮込みに負けたんよ ろっぱ
ねー思春期ねー桜の間 きゅういち
ハラペコだったねー天明の飢饉 一筒
目の前のハサミを母さんだと思う くんじろう
裁判所から赤い羽根つけた月 茂俊
今回の北田辺はおでん屋くんじろう。
おでん大好きのわたしは、大将のとなりを陣取りました。
ほんまにおいしかった。いや、いつもおいしいんですけどね。おでんってだしが命だし。(←失敗例)
カツオ、こんぶ、牛すじ、干しシイタケでしっかりとったおだしがようしゅんでしゅんで。大根さいこー。
大阪に上等なおでん屋さんがあるんですけどね、全然負けてない。
で、そんなおでんに感動し、うちで作るおでんの味気なさに気づき、きょうの晩ごはんはおでんです。
おだしはくんちゃんちと同じにしたのに味見するとやっぱり違う。なんだかなあ。
わたしの句
エスカルゴの殻にすがる父詰める
戸惑ったぼくは枕になり輝く
行き先は同じで違う肉を買う
半生の子豚がそっと咳をする
イラクからイクラへ流れ着く指紋
運命にそむく太めの兄さんと
犬の誕生日にも信号機が混じる
ゆうべから宗教めいているおでん
全員に手渡される大塚家具の気持ち
猫汁も犬汁もあり冬トロリ
レコードの針が夜を間違える
難民や猪鹿蝶をにぎりしめ
なんでもないようなことが幸せだったと思いなさい
さようならちりめんじゃこに目礼す
くちづけのいまいましきはねぎま鍋
助けて兄さんこぶ締めにされちまう
吊り革を忘れたのでフランスに行けない
誕生日の句(軸吟)を言ったあとに、「どういう意味なん?」っていうへんな空気にならず、すかさずくんちゃんの
「混じらんやろ~。」っていうツッコミが入るのがうれしい。たぶん俳句の会とはっきり違うとこはそこかもしれない。
俳句の会、行ったことないけど。
なんでもないようなの句(軸吟)数えてみたら26文字でした。当然「長すぎやっ。」という声が上がりましたが、、
安心してください。12・8・6で読むと、そんなに気にならないんですよ。
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