紺さん。 

2016/01/25
Mon. 17:40

紺さんが亡くなった。
何から書けばいいのか、何を書けばいいのかわからない。
お互いに存在は知りつつ、会って話をしたのが2年半まえ。
2年たったときに、紺さんと知り合って2年になるんやね、とメールした。
まだ2年なんや、ずーっと前から知ってる気がする、と返ってきた。

ちょっと歳の離れた姉妹といっていいくらいの歳の差なのに、
紺さんはわたしのお母ちゃんだった。
わたしはいつも紺さんに甘えていた。
紺さんはいつもわたしを甘やかしてくれた。

陽子ちゃんの夢見たわ~とメールをくれた。
夢の中のわたしは、紺さんのうちのおフロに入って
カビ生えてるでーって掃除したり、
紺さんのパジャマ借りて、でかすぎとか言うたり、
グッピー持って帰るーってタッパに入れたり、
お父ちゃんや弟さんとべろべろになるまで酔って、
泊まって帰った日もあれば、帰りたくないーと道端で
寝てしまう日もあったらしい。

わたしも紺さんの夢を見たときはすぐにメールした。

そしてあの日も。

夢に紺さん登場。
なぜか若返ってめっちゃ可愛かった(笑)
そしてなぜか浴衣姿。
やっぱり目は見えにくくて、腕組んで歩いた。
久しぶりに会ったのになに喋ったらいいかわからへんし、
気の利いたことも言えず困るわたし。
でも会えてすごく嬉しかった。目覚めたあとも。

返信はなかった。
この日のメールを見返すと、紺さんが亡くなった1週間後だった。

都合がいいと言われればそれまでだけど、こんなあかんたれに
最後の最後に逢いにきてくれたんかな。

句会に来れなくなって、もう会えないかもしれないという予感も
どこかにあった。でも紺さんは死なないという予感の方が強かった。
完全にわたしの負け。いつだって紺さんは負けたふりをしてくれて
たのにね。

ありがとうもさようならもまだ言われへん。

けどこれだけは言える。紺さん、紺さんに会えてほんとうによかった。


     ありがとうと言えばさようならになる    紺





[edit]

CM: 0
TB: --

page top

ふらすこてん新年句会 

2016/01/12
Tue. 17:06

新年句会。最初に祥文さんの小噺、もといご挨拶から始まりました。
凡人中の凡人からみたら、こういうことをさらっとしてしまうこの人てほんまなんなん?って思います。
わたしのようなど凡人と同じ空気を吸っているわけやから、ほんまの天才ではないのでしょうが。
凡人中の天才か、それとも天才中の凡人か。
褒めてるのかけなしてるのか分からなくなってきました。褒めてます。完全無欠に褒めてます。

では、三人選。
10点 イソギンチャクでしたか神の出入口   博造
10点 それとなくわかる神さまの眉毛     由紀子
 6点 カミサマはヤマダジツコと名乗られた  ちかる
 6点 神様2016壁ずりでやってくる    ちかる
 5点 準急に連結しましょうか神よ      くんじろう
 5点 耳掻き一杯でシャバシャバになった神  かがり

わたしは10点句、どちらも選びませんでした。
どちらも最初、おもしろいと思いましたが。
どうしておもしろいと思ったのに選ばなかったか。
それは、おもしろいが持続しなかったから。一通り最後まで読んでもう一回読んだ時には
最初の「おもしろい」が半分くらい消えて、逆に「でしたか」はどうなんやろ、とか「神さまの眉毛」句も
言いたいことは分かるけど、それ以上の何かで満たされることはなく、最終、これはちょっと・・・って
なったのだと分析。そしておもしろさの持続からいくと、やっぱりちかるさんの6点句なのでした。
わたしは両方選びました。「ヤマダジツコさん」ぜったい怪しい。ジツコて。いや、そもカミサマは
そんなおばちゃんみたいな名前ちゃうやろと。うん、やっぱり今でもおもしろい。
そして神様2016の2016に異議が出ていましたが、わたしは2016やからよかったのです。
2016年の神様は壁ずりでやってきたんですよ。去年は確か空から落ちてきはったんちゃうかった?
さ~来年の神様は・・・ってことやんね。おもろいがな。
祥文さんは、これを川柳と言うてしまったらあかんやろ、とおっしゃいました。ならばわたしはこれも
川柳だと言いましょう。文芸というものはそうやって認められ、変化していくものだと思うからです。



わたしの句。
洗ったばかりのハンカチを捨てられる
夜の猿に足の裏を褒められる
ハートのつく日はうさぎを捨てにゆく
隣人を愛することや餅の数
極刑でこの世の神をチャージする

られるられるゆくする・・・ゆるいぞなもし。



[edit]

CM: 0
TB: --

page top

2016。 

2016/01/06
Wed. 18:34

あけましておめでとうございます。
なんて書くと、一体わたしは誰に向かって言っているのだろう、とかふと考えてしまうと、
そもそもブログ自体誰に向かって書いているのかもわからないのだけど、まあ人に聞かれ
てもだいじょうぶなひとり言、くらいのテイで書いてます。
こういう回りくどい書き方をしているということは、まだまだ頭が正月気分であり、現実逃避
であり、心がすさんでいる証。だから、気持ち的には、あけましてないけどおめでとうござい
ます、とかあけましておめでとうございません、と本当は言いたいのよね。

そんなわけで、当然川柳ができません。
土曜日は初句会なんだけどなあ。
早く春にならないかなあ。

とりあえず一句。新年ですので紅白でおめでたい感じを出しました。

       
     白子食べなはれ赤子産みなはれ   ようこ


て、ほんま誰に言うてんねん、自分。
あぁ、無限ループ。
えーい、やさぐれてやる。



[edit]

CM: 2
TB: --

page top

2016-01