北田辺3月句会
2016/03/29
Tue. 21:03
先月号より
小数点十五位以下が捨てられぬ すみれ
金持ちを募る三月十五日 幸男
一生の半分ほどは咳である 祥文
鉄好きであなたを好きになりました くんじろう
1リットル呑んで1リットルちびる 六助
水平線は理由より春である 祥文
トイレには山高帽を被るべし 祥文
「おいしい生活」という有名なキャッチコピーがありますが、こちらは「おいしい句会」。
そのまんま、美味しいですが。メッキアジは焼いたのんとお造り。牛肉のコーラ煮、いかなごと菜の花の
天ぷら、他いろいろ。幸男さんの若竹煮、ろっぱさんのスペイン風オムレツ、シメは石焼きピビンバ。
最近みんなの来る時間がどんどん早まっているらしい。早いもん勝ちやもん、しょうがない。
初参加は山本早苗さん。おもしろい人がまたひとり増えました。
わたしの句
雑魚はコーラでシャコはペプシで慈しむ
鍋底の付け心地なら知っている
淀川とセックスレスのセーヌ川
欲しいのか腸捻転は春の季語
Zから元カノに贈る御座候
合いの子は薄い灰色として生きる
ゼッケンをつけアンパンに君臨す
たんぽぽがはびこる首の粘膜に
梅肉を抱いて波止場で待ってます
ねばねばの魚にしよう姉だもの
唐辛子和を以ってから靴ずれる
野球部はプルンと簡易トイレ産む
息つぎをごまかすために自転車は溶ける
ピビンバにまたがっているキリトリ線
底の底でやっとサングラスはずす
それらしいところに頭をひっつける
じゃがいもがそんなに欲しいのかあんた
ポンカンや根性焼きは健やかに
プリーツスカートけじめをとがらせて
「欲しいのか」2回使ってた・・・
隠れマイブーム。
小数点十五位以下が捨てられぬ すみれ
金持ちを募る三月十五日 幸男
一生の半分ほどは咳である 祥文
鉄好きであなたを好きになりました くんじろう
1リットル呑んで1リットルちびる 六助
水平線は理由より春である 祥文
トイレには山高帽を被るべし 祥文
「おいしい生活」という有名なキャッチコピーがありますが、こちらは「おいしい句会」。
そのまんま、美味しいですが。メッキアジは焼いたのんとお造り。牛肉のコーラ煮、いかなごと菜の花の
天ぷら、他いろいろ。幸男さんの若竹煮、ろっぱさんのスペイン風オムレツ、シメは石焼きピビンバ。
最近みんなの来る時間がどんどん早まっているらしい。早いもん勝ちやもん、しょうがない。
初参加は山本早苗さん。おもしろい人がまたひとり増えました。
わたしの句
雑魚はコーラでシャコはペプシで慈しむ
鍋底の付け心地なら知っている
淀川とセックスレスのセーヌ川
欲しいのか腸捻転は春の季語
Zから元カノに贈る御座候
合いの子は薄い灰色として生きる
ゼッケンをつけアンパンに君臨す
たんぽぽがはびこる首の粘膜に
梅肉を抱いて波止場で待ってます
ねばねばの魚にしよう姉だもの
唐辛子和を以ってから靴ずれる
野球部はプルンと簡易トイレ産む
息つぎをごまかすために自転車は溶ける
ピビンバにまたがっているキリトリ線
底の底でやっとサングラスはずす
それらしいところに頭をひっつける
じゃがいもがそんなに欲しいのかあんた
ポンカンや根性焼きは健やかに
プリーツスカートけじめをとがらせて
「欲しいのか」2回使ってた・・・
隠れマイブーム。
[edit]
高野豆腐からゴムの木まで
2016/03/23
Wed. 18:27
高野豆腐の料理教室に誘われた。
乾物ブームが来ているらしい。
高野豆腐は嫌いではないのだけど、ある時食べた高野豆腐がえづくほどに不味く、その後おいしい高野豆腐を
食べてもその記憶が上書きされないでいる。こういうのもトラウマと言うのだろうか。
高校のある日のお弁当、一口かじったそれはぼそぼそとお出汁と本体の一体感がまったくない。
まるで濡れそぼった布団の中綿だった。うち捨てられた布団、昨日から降り続ける雨、白みがかった布団の綿は
どっぷりと雨水を含んだせいで薄茶色に染まった、それである。
当時、お弁当を残すことを許されなかったわたしは、うえぅっと何度もこみ上げるものを押さえ涙目になりながら
飲みこんだ。
それ以来、高野豆腐が嫌いになった。大人になって、お惣菜屋さんの高野豆腐を食べてこんなにおいしいもの
だったんだと知ってからも、その時の感触がよみがえってきて100パーセント好きとは言えず今に至る。
そんな理由で料理教室も断ったのだが、その時に思い出した句。
県道に俺のふとんが捨ててある 西原天気
いや、ぜんぜん違うし。ふとんつながりだけだし。濡れそぼってないし。
とおっしゃるのもごもっとも。
それに正直言って、「県道に俺の」の部分、忘れてたし。西原さんの句に捨てられたふとんの句があった。
実はそれだけだったのだ。
わたしは記憶力が弱い。だからどんなにいいなと思った句でも一字一句正確に暗記できないという無能さを
差し引いても、ある語句だけで、あの人のあんな句があった、と思い出のようによみがえってくるということは
すごいことなんじゃないかと思うのだ。
西原さんといえば捨てられたふとんの句だよね、ではない。捨てられた布団といえば西原さんのあれ、
あったやん、なんか捨てられた布団の句。なのだ。
この違いはすこぶる大きい。たとえことの発端が高野豆腐にあったとしてもである。作者は、なんだそれ、と
思ったとしてもである。
そんな句がもう一つある。
二科展へゴムの木運び込まれをり 西原天気
これも17音をソラで言えないのだけど、ゴムの木と聞くと思い出す句。
ゴムの木が運ばれている情景が焼き付いてしまった。あの、昭和の時代、うちにもあったゴムの木。大きくて
分厚くて、最近のおしゃれな観葉植物が増えてきた中、気づけばそれは洗練されない姿のまま、家庭用としては
おそらく人気のない部類に入るであろうゴムの木。それが二科展という晴れの舞台に運び込まれているのである。
ゴムの木への愛着などまったくないのに、感慨深いのである。
たぶん、この句以前以降ともにゴムの木の句はあるんでしょうが、わたしがあまり出会ったことがないというのも
あるんでしょうが、それにしても、なのである。
高野豆腐をトラウマとするならば、捨てられたふとんとゴムの木は良性のトラウマ。
普段は忘れていても、かつて受けた精神的な衝撃がその言葉を聞くだけでその時の記憶としてよみがえってくる。
フラッシュバックのように。
乾物ブームが来ているらしい。
高野豆腐は嫌いではないのだけど、ある時食べた高野豆腐がえづくほどに不味く、その後おいしい高野豆腐を
食べてもその記憶が上書きされないでいる。こういうのもトラウマと言うのだろうか。
高校のある日のお弁当、一口かじったそれはぼそぼそとお出汁と本体の一体感がまったくない。
まるで濡れそぼった布団の中綿だった。うち捨てられた布団、昨日から降り続ける雨、白みがかった布団の綿は
どっぷりと雨水を含んだせいで薄茶色に染まった、それである。
当時、お弁当を残すことを許されなかったわたしは、うえぅっと何度もこみ上げるものを押さえ涙目になりながら
飲みこんだ。
それ以来、高野豆腐が嫌いになった。大人になって、お惣菜屋さんの高野豆腐を食べてこんなにおいしいもの
だったんだと知ってからも、その時の感触がよみがえってきて100パーセント好きとは言えず今に至る。
そんな理由で料理教室も断ったのだが、その時に思い出した句。
県道に俺のふとんが捨ててある 西原天気
いや、ぜんぜん違うし。ふとんつながりだけだし。濡れそぼってないし。
とおっしゃるのもごもっとも。
それに正直言って、「県道に俺の」の部分、忘れてたし。西原さんの句に捨てられたふとんの句があった。
実はそれだけだったのだ。
わたしは記憶力が弱い。だからどんなにいいなと思った句でも一字一句正確に暗記できないという無能さを
差し引いても、ある語句だけで、あの人のあんな句があった、と思い出のようによみがえってくるということは
すごいことなんじゃないかと思うのだ。
西原さんといえば捨てられたふとんの句だよね、ではない。捨てられた布団といえば西原さんのあれ、
あったやん、なんか捨てられた布団の句。なのだ。
この違いはすこぶる大きい。たとえことの発端が高野豆腐にあったとしてもである。作者は、なんだそれ、と
思ったとしてもである。
そんな句がもう一つある。
二科展へゴムの木運び込まれをり 西原天気
これも17音をソラで言えないのだけど、ゴムの木と聞くと思い出す句。
ゴムの木が運ばれている情景が焼き付いてしまった。あの、昭和の時代、うちにもあったゴムの木。大きくて
分厚くて、最近のおしゃれな観葉植物が増えてきた中、気づけばそれは洗練されない姿のまま、家庭用としては
おそらく人気のない部類に入るであろうゴムの木。それが二科展という晴れの舞台に運び込まれているのである。
ゴムの木への愛着などまったくないのに、感慨深いのである。
たぶん、この句以前以降ともにゴムの木の句はあるんでしょうが、わたしがあまり出会ったことがないというのも
あるんでしょうが、それにしても、なのである。
高野豆腐をトラウマとするならば、捨てられたふとんとゴムの木は良性のトラウマ。
普段は忘れていても、かつて受けた精神的な衝撃がその言葉を聞くだけでその時の記憶としてよみがえってくる。
フラッシュバックのように。
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転校生は蟻まみれ③
2016/03/17
Thu. 22:15
小池さんの句は、話しかけ口調の句が結構多い。(ぽわ~んとしてる間に、ゆみ葉さんに先に書かれてしまったが・・・)
一見、あ、この人やさしい、と思わせるような口調で、実は上から目線でちょっと相手を小馬鹿にしたり命令したり
する。しかも、え?なんて?て聞き直したくなるようなことを言う。日常生活ではぜったいになされない会話だから
こそ目と耳が勝手に反応してしまう。
話しかけられたので答えてみた。
コロボックルを縛ったりしてどうするの
今きみが、心の中で思い描いたことをするんだよ
通り魔よ坊やに針を持たせるな
いや、だから、坊やに使用上の注意を読み聞かせるなって
反復はもうしなくてもいいのだよ
つまりそれって死ねってことやん
悪霊と滝を見るのは愉快だね
ねえ次はあの人を落としてみようよ
こんなときムササビはよしてください
じゃあどんなときなら・・・ていうか、わたし今、ムササビなん?
稽古はやめだ君が火星を狂わせる
おねがいです、稽古だけは続けさせてください、火星を狂わせ、太陽系を狂わせ、たとえ人類が
滅亡しようとも稽古だけは、稽古だけはぁぁ・・・(小池正博監督映画「人類滅亡」)
客僧よ鳩の視線はやめたまえ
鳩の視線に耐えられない者は愚か者である
踏切を通るんだよ大和人
馬の耳に念仏、猫に小判、大和人に踏切
蘭亭の葉のかたちなど知らないよ
このいきなり感、背景の曖昧さ、嫌いじゃない
坊や天保銭をあげようか
同情するならすぐに使える金をくれ
ヌッと現れてシャッと切りつけてサッと立ち去る。鎌鼬かっ。
一見、あ、この人やさしい、と思わせるような口調で、実は上から目線でちょっと相手を小馬鹿にしたり命令したり
する。しかも、え?なんて?て聞き直したくなるようなことを言う。日常生活ではぜったいになされない会話だから
こそ目と耳が勝手に反応してしまう。
話しかけられたので答えてみた。
コロボックルを縛ったりしてどうするの
今きみが、心の中で思い描いたことをするんだよ
通り魔よ坊やに針を持たせるな
いや、だから、坊やに使用上の注意を読み聞かせるなって
反復はもうしなくてもいいのだよ
つまりそれって死ねってことやん
悪霊と滝を見るのは愉快だね
ねえ次はあの人を落としてみようよ
こんなときムササビはよしてください
じゃあどんなときなら・・・ていうか、わたし今、ムササビなん?
稽古はやめだ君が火星を狂わせる
おねがいです、稽古だけは続けさせてください、火星を狂わせ、太陽系を狂わせ、たとえ人類が
滅亡しようとも稽古だけは、稽古だけはぁぁ・・・(小池正博監督映画「人類滅亡」)
客僧よ鳩の視線はやめたまえ
鳩の視線に耐えられない者は愚か者である
踏切を通るんだよ大和人
馬の耳に念仏、猫に小判、大和人に踏切
蘭亭の葉のかたちなど知らないよ
このいきなり感、背景の曖昧さ、嫌いじゃない
坊や天保銭をあげようか
同情するならすぐに使える金をくれ
ヌッと現れてシャッと切りつけてサッと立ち去る。鎌鼬かっ。
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ふらすこてん3月句会
2016/03/08
Tue. 16:53
今回の三人選は「足」。
句会前夜になってもコレという句が出来ず、足、足・・・バッタの足、、とベッドに入ってからも足をバタつかせ
ながら考えていたら、いきなりゴキブリが現れて、そのゴキブリよりひと回り大きいロボットに背負い投げされ、
後ろ足をむずと掴まれ、そのまま左右にぎりぎりと引っ張られ、腹が引き裂かれ、ああ、もうムリですぅぅ・・・
という夢ならではの夢の途中で目が覚めた。
そして句会二次会ではゲテモノ食いの話になり、お隣の勝彦さんがゴキブリも揚げたら食べれるとうれしそうに
話している。ああ、そういえば、チャコ(ゆみ葉さんの愛玩ゴキブリ)とゆみ葉さん(インフルエンザ発症中)は
お元気にしているだろうか・・・などと思いを馳せる一方、イナゴも蜂の子もぜったい無理と言いながら、今日
いかなごの釘煮を炊き、そのかたわらで飼っているメダカに餌をやっているのだから、ゲテモノとゲテモノじゃないの
境界線て一体なんなんでしょうね。
ということで・・・
三人選「足」
6点 スカートとジーンズで味の違う足 多佳子
6点 立てよさあ木べらみたいな靴男 陽子
5点 足の裏みせて宇宙の話する やよい
5点 夕暮れの食器棚から出す素足 律子
5点 初めて海鼠を食べた日の足 かがり
選者さん(祥文さん、柊馬さん、全郎さん)の抜いた句、みごとにばらけてました。
わたしの靴男も柊馬さんだけ抜いてくれはりました。やっぱり言われたのは「啖呵や」と。
あとは祥文さんから最近「○○する日の□□」という句が多いとの指摘。ただの字数合わせで使ってるんちゃうかと。
に対し、柊馬さん、イメージが作りやすいからで、そこに川柳くささはある。使うのはいいが、いかに他人と違うものに
仕上げるべきかでしょうという話。
バレ句についても。バレ句も川柳のおもしろみであり、許容の範囲ならよいという意見。バレ句に限らずそのライン
というのはありますけど、バレ句は特にその個人差が大きいかもしれませんね。もうバレ句というだけで、あかん、
みたいな。ゲテモノの話と同じかもしれません。
わたしの句
すみやかにレベルの高いなめくじを目指す
頭皮レベルでチューリップを咲かす
ヘブライ語でロコモコ丼を頼む
黒やぎさんから未だに届く手紙
姫に次ぐ姫にチルチルするミチル
立てよさあ木べらみたいな靴男
桜間引くよ纏足思い出し
句会前夜になってもコレという句が出来ず、足、足・・・バッタの足、、とベッドに入ってからも足をバタつかせ
ながら考えていたら、いきなりゴキブリが現れて、そのゴキブリよりひと回り大きいロボットに背負い投げされ、
後ろ足をむずと掴まれ、そのまま左右にぎりぎりと引っ張られ、腹が引き裂かれ、ああ、もうムリですぅぅ・・・
という夢ならではの夢の途中で目が覚めた。
そして句会二次会ではゲテモノ食いの話になり、お隣の勝彦さんがゴキブリも揚げたら食べれるとうれしそうに
話している。ああ、そういえば、チャコ(ゆみ葉さんの愛玩ゴキブリ)とゆみ葉さん(インフルエンザ発症中)は
お元気にしているだろうか・・・などと思いを馳せる一方、イナゴも蜂の子もぜったい無理と言いながら、今日
いかなごの釘煮を炊き、そのかたわらで飼っているメダカに餌をやっているのだから、ゲテモノとゲテモノじゃないの
境界線て一体なんなんでしょうね。
ということで・・・
三人選「足」
6点 スカートとジーンズで味の違う足 多佳子
6点 立てよさあ木べらみたいな靴男 陽子
5点 足の裏みせて宇宙の話する やよい
5点 夕暮れの食器棚から出す素足 律子
5点 初めて海鼠を食べた日の足 かがり
選者さん(祥文さん、柊馬さん、全郎さん)の抜いた句、みごとにばらけてました。
わたしの靴男も柊馬さんだけ抜いてくれはりました。やっぱり言われたのは「啖呵や」と。
あとは祥文さんから最近「○○する日の□□」という句が多いとの指摘。ただの字数合わせで使ってるんちゃうかと。
に対し、柊馬さん、イメージが作りやすいからで、そこに川柳くささはある。使うのはいいが、いかに他人と違うものに
仕上げるべきかでしょうという話。
バレ句についても。バレ句も川柳のおもしろみであり、許容の範囲ならよいという意見。バレ句に限らずそのライン
というのはありますけど、バレ句は特にその個人差が大きいかもしれませんね。もうバレ句というだけで、あかん、
みたいな。ゲテモノの話と同じかもしれません。
わたしの句
すみやかにレベルの高いなめくじを目指す
頭皮レベルでチューリップを咲かす
ヘブライ語でロコモコ丼を頼む
黒やぎさんから未だに届く手紙
姫に次ぐ姫にチルチルするミチル
立てよさあ木べらみたいな靴男
桜間引くよ纏足思い出し
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北田辺2月句会
2016/03/02
Wed. 17:06
前回の句会報より。
雪の足跡そんな声でははがせない 正博
洛中の霊魂を狩るセロテープ きゅういち
制服のどこかがいつも溶けている 紫乙
裁判長はブルマーのゴムである 一筒
脳ミソの真下は長い鼻の下 ひろ子
かまぼこの焦燥感を知っている 一艘
黙祷の時間もヒゲが伸びている 恵美子
栓という栓にあだ名をつけてゆく 和枝
ねえあなた西高東低ゴッコしよう 六助
参加者13名。ここのところ人数が多かったせいか、この日は13名でも部屋の余白が多く感じる。
席題もいつもより少な目だしのんびり作っていたら、やっぱり一番最後になってしまった。
そうか、数が減ったらその分時間も短くなるから、結局同じペースで作らないといけなかったんだと
今さら気づく。
今回はめずらしく祥文さんが参加。やはりさすがである。とわたしごときが言うことではないのだが。
あれだけ飲んでも、ほぉーーというような句を連発。
今回は差し入れのお料理が続々であった。幸男さんのいわしの煮つけ、きゅうちゃんの豚の角煮、
ろっぱさんの大根餅。ろっぱさんは女性だけど、川柳をやる男性は料理上手な人が多い。もちろん
わたしはいつも食べ専である。朝ごはんも抜いて、最高にお腹をすかせたベストコンディションで
句会に臨むよう心がけている。
わたしの句
振り向いた滝はおちょぼ口だった
やかんの湯気で母の目が取れる
金網の向こうで老人を募る
大阪はこけしの鼻をひきちぎる
太ももを隠すラザニア風にして
おつぱい星人さくらの木の下で
クレタ人祠のような唄を吐く
同じ花ばかり咲かせる犬の唄
春の水深は鉄火巻きで測る
靴べらと貞操帯がこだまする
北側ばかり全否定して帰る
黄昏の三丁目でちびる月
ムシムシするからムンムンするのです
カキフライを理由にアジフライ誘う
放尿や倫理振り回し貝
おみやげはスペアリブの骨だから
半分は生え際半分はグラタン
うまい棒にスペシウム光線ぶっち切る
昨日から君の帽子がクレイジー
あかり当てられうずくまる隠語
チクチクはちくわくわえておきなさい
枠内で六つ子ふるえて死んでいる
雪の足跡そんな声でははがせない 正博
洛中の霊魂を狩るセロテープ きゅういち
制服のどこかがいつも溶けている 紫乙
裁判長はブルマーのゴムである 一筒
脳ミソの真下は長い鼻の下 ひろ子
かまぼこの焦燥感を知っている 一艘
黙祷の時間もヒゲが伸びている 恵美子
栓という栓にあだ名をつけてゆく 和枝
ねえあなた西高東低ゴッコしよう 六助
参加者13名。ここのところ人数が多かったせいか、この日は13名でも部屋の余白が多く感じる。
席題もいつもより少な目だしのんびり作っていたら、やっぱり一番最後になってしまった。
そうか、数が減ったらその分時間も短くなるから、結局同じペースで作らないといけなかったんだと
今さら気づく。
今回はめずらしく祥文さんが参加。やはりさすがである。とわたしごときが言うことではないのだが。
あれだけ飲んでも、ほぉーーというような句を連発。
今回は差し入れのお料理が続々であった。幸男さんのいわしの煮つけ、きゅうちゃんの豚の角煮、
ろっぱさんの大根餅。ろっぱさんは女性だけど、川柳をやる男性は料理上手な人が多い。もちろん
わたしはいつも食べ専である。朝ごはんも抜いて、最高にお腹をすかせたベストコンディションで
句会に臨むよう心がけている。
わたしの句
振り向いた滝はおちょぼ口だった
やかんの湯気で母の目が取れる
金網の向こうで老人を募る
大阪はこけしの鼻をひきちぎる
太ももを隠すラザニア風にして
おつぱい星人さくらの木の下で
クレタ人祠のような唄を吐く
同じ花ばかり咲かせる犬の唄
春の水深は鉄火巻きで測る
靴べらと貞操帯がこだまする
北側ばかり全否定して帰る
黄昏の三丁目でちびる月
ムシムシするからムンムンするのです
カキフライを理由にアジフライ誘う
放尿や倫理振り回し貝
おみやげはスペアリブの骨だから
半分は生え際半分はグラタン
うまい棒にスペシウム光線ぶっち切る
昨日から君の帽子がクレイジー
あかり当てられうずくまる隠語
チクチクはちくわくわえておきなさい
枠内で六つ子ふるえて死んでいる
[edit]
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