小学生 

2018/08/26
Sun. 09:58

最近小学生とした会話。

わたし 「おばちゃんもそれ見たいわぁ。」
小1男子「ばばあじゃないよ。ばばあじゃないんだ
     から自分のことばばあとか言ったらだめ
     なんだよ。」
わたし 「そっか、うん、、(ばばあとは言ってない)」
小1男子「うん、全然ばばあじゃないからね。」
わたし 「わかった、ありがとう。(ばばあとは思ってない)」



小1女子「ねえ、なんで髪の毛青くしてるん。」
(わたし、髪の毛一部青く染めてるんです)
わたし 「うーん、かっこいいかなーと思って。」
小1女子「ふーん。(真顔)」
わたし 「(聞いといてそのリアクションな)
     かっこいい?」
小1女子「うん。(真顔)」
わたし 「・・・」
小1女子「全部青くしたらいいのに。」
わたし 「えー。そうなん?」
小1女子「学校にな、全部青くしてる子がおってな
     先生とけんかばっかりしてる。」
わたし 「へーそうなんやー。(え?だから?)」


一瞬的が外れてるのかと思いきや、いやいやこれ
こそが実に的を射た返しなんだなあ。



  やわらかい子どもが夏につきささる ようこ




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森田律子句集『柱状節理にべっぴんの足跡』 

2018/08/20
Mon. 10:03

律子さん。規律の律子さんは、いつも人として正し
い道を揺らぐことなく進んでいる。旋律の律子さん
は、たおやかにコミカルにスキップする。両方の律
子さんのバランスが実によいのだ。


  ぎふ蝶のうなじに勝てるはずがない
  謝りに来るなら石なんか蹴るな
  歯ブラシをくわえたままで言う事か
  寒いのは小指が長いからですか


句会をご一緒すると、披講の時につい吹き出して
しまうのが律子さんの句なのだ。

そういえば律子さんがガハハと大口を開けて笑う
ところを見たことがない。
え、怒ってるん?と思わせて、実はまじめに笑わ
せにやってくる。

  
  アリンコに番号つけてしもたがな
  そんなこと言うてへんから始まって
  六丁目でメンタム塗ってもろたんか


関西弁を効果的に使った句も多い。


笑ってしまう句があれば、唸ってしまう句も。
あーー、とか、おーー、とか、はぁーー、とか。
 
 
  烏とソフトクリームはぐるである
  くるぶしで包丁を研ぐ午後になり
  バケツの底はバケツのものだ 亀よ
  放課後をまだやっているカイツブリ


律子さんだなあ、川柳だなあ。


  パンクしたついでに夕日見て帰る  森田律子


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千々に乱れる 

2018/08/07
Tue. 14:54

快楽よりも苦痛が上回り、途中ギブアップしていた
バタイユの眼球譚を数年ぶりに再読した。
この小説では性器の隠語がいろいろと使われてい
て、男性器をそんな珍しくもないのだけど「さお」
と表現している箇所があり、あっと思った。

 物干しに美しき知事垂れてをり  攝津幸彦

だから物干しなんだ。だから知事は恥事でもあり、
ただ権威への冷ややかなまなざしだけでなく、この
句は自分を含めた男性に対するお仕置きでもあった
のだ。
うーん、わたしとしたことが今頃気付くとは。
 


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2018-08