魚屋さん。 

2021/03/28
Sun. 08:10

いやー、昨日食べたお造りが美味しすぎてブログ書いてます。ただただ美味しいもん食べた自慢です。すいません。

うちからひとつ目の角を曲がったところに軽トラが止まって近所のおばちゃんたちが荷台に群がってなにやらごそごそしてはるのを見たことがあった。わたしは車で出かけるところだったのでそのまま通り過ぎて、なにかの行商らしいことはなんとなくわかった。が、すぐに忘れた。

そしておととい金曜日、お向かいさんと話してて、お魚売りに来てるの知ってる?あ、あれや。記憶がよみがえる。お魚売りに来やんねん。この前初めて買ったけど結構おいしかってん。あれ、魚屋さんなんや。へー。まあこの辺坂道の街やし高齢化やしで車で売りに来はるんかなー程度ですわ。こちとら言うてもまだ若いし買い物も車でぴゃっと行くし。ほなじゃあ今度来たら教えてください言うて、忘れた。

次の日、お昼ごろインターホンがなった。お向かいさんや。なんやろ。はーい。お魚屋さん来はったて。あー!はいはい。お魚屋さんね。すっかり忘れてたわ。そういえば土曜日言うてはった。お財布持って追いかける。

ほんま。荷台に色んな魚が並んでいる。さばいてあるものからないもの。ほたるいか。たこ。かわはぎ。にしん。しらす、、えとせとら。佃煮やお漬もんまである。でもない。あれがない。値札。え、なんで。ここは大阪、いやちゃうわ兵庫やった。そうやここは兵庫。値段とか誰も聞かへん。知らんけど。ほんならわたしもよう聞かん。恥ずかしい。

その日は晩ごはん多分ふたりやからあんまりたくさんは買われへんけど、やっぱりお造りやなあ。こんな軽トラで売りに来た魚だいじょうぶやろか。ぬくぅなってないかな。とか考えたけどやっぱりお造り。楽やから。うちもふたり、お向かいさんもふたりなので、まぐろとカンパチ半分こずつにしてもらった。とりあえず今日はそれだけで。たくさん買ってもなあ、せっかくのおいしいやつ冷凍するんもったいないしなあ。とかなんとか言いながら値段もやけど、なにより味の不安よ。

1200円と1300円です。え。高っ。思ったより高かった。ちょっと少ないけどいろいろこわくて遠慮してこの値段。やのにお向かいさんももしかして高いって思てるんちゃうかと思ったらもう口が動いてた。あ、じゃあ1300円の方いいですか。なんやこいつ。ほんま自分でも意味わからん。お向かいさんは一回買ってるから値段知ってはるやろし、多い方が良かったかもしれへんのに、そこはどっちにしましょでええやん。気の使い方がほんま間違っていると後からほんま反省した。

晩ごはん。どきどき。まぐろなめっちゃ赤いねん。うーん、赤い言うか透明感のない赤。鯨?レバー?とも違うけどそんな感じ。あ!あれや。赤いこんにゃく。あれみたいなん。つるんもたんってしてるねん。すじがないねん。何となくぶあつめに切ってそれを半分に切って、ひとり4切れ。カンパチ少し分厚めひとりふた切れ。けど断面は大きめ。立派なお造り。650円のお造り。あれ?そんな高ないか。お店で食べること考えたら全然高くないか。いざ実食。

まぐろ。なんこれ。え。まぐろ?これがまぐろやったら今まで食べてたんは何?魚かどうかも怪しい。くらい味濃い、身というより肉。もっと言えばまぐろとディープキス。こんな飲み込みたくないまぐろ人生で出会ったことなかった。
次カンパチ。のってるー。あぶら。醤油に油膜こんな張ります?あぶら乗ってるのにしつこくない。甘い。下手くそな食リポかと言われてもいい。ほんまそれに尽きる。歯応え適度にやわく適度にかたい。

ほんま生きててよかった。あなた(お向かいさんもやしお魚屋さんもやしお魚)に会えてよかった。
だいじょうぶやろかとか、高って思ってた自分ほんまごめんなさい。今度の土曜日は何買おう。ああ土曜日が待ち遠しい。

 
  魚屋と出会う桜が咲いている ようこ

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北田辺句会桂屯所 

2021/03/23
Tue. 09:24

雨にも負けず風にも負けず低気圧にも負けず行ってきました。この日やったら行けると思いちかるさんを誘ってしまったのだ。誘った後午前中に予定が入り疲れやすいわたし、誘ってなかったら絶対行ってなかった。缶コーヒーくらいわたしは自分に甘いのだ。ちかるさんが駅まで迎えに来てくれていた。(え、私のこと好きなん?)途中で雨が降り出したとかで相合い傘で会場まで歩く。どきどき。とぼとぼ。ターバンの話や辛夷の話などした。会場に近づくと誰やら両手を大きく振っている。奈々ちゃんや。(え、私のこと好きなん?)中に入ると「元気やん。」言われたけど、そらちかるさんと奈々ちゃんのお迎えで雨とか低気圧とか吹き飛ぶわ。気分は高気圧やん。急いで投句。お待たせしてほんとうに申し訳ない。そのかわり楽しい句会にしてみせます。みたいな無駄な正義感発動するねん。でつい飲みすぎるっていうよくないパターンですよね。気をつけたい。句会の後京都のよーこさんも参加して飲んだ。半年ぶりの句会楽しかったなー。半年ぶりやから?(やめなさい。)


「市」肉じゃがに市原悦子の毛髪が  ようこ
「外」洗っても洗っても洗っても芋
「局」局長とその愛人のだし茶漬け
「番」番犬がとてもレースで透明で
「雑詠」コロッケは6個と言ったはずである
「雨」雨傘にしては白菜寄りである


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恥ずかしがり 

2021/03/07
Sun. 09:02

元来恥ずかしがりだったと思う。恥ずかしいというか、かっこ悪い恥をかきたくなかった。

中学校1年の授業だったかホームルームだったか忘れたが、先生がこのクラスで1番手をあげて発表しないのは誰ですかと聞いた。クラス全員がざわざわして、私は俯いて内心どきどきしていた。誰か男子だったと思う。「◯◯さん(私の旧姓)だと思います。」わたしはやっぱりと思うと同時に顔から火が出るかと思うくらいの恥ずかしさにさらに俯いた。自分ではもちろん気がついていたけど他人からも気づかれていたことが恥ずかしかった。さらに悪夢のような時間は続いた。「◯◯さん、どうして手を上げないんですか?」多分もうあれこそ蚊の鳴くような声というんだろう。「間違ってたら恥ずかしいからです。」と私は答えた。何がテーマの話だったのかなぜそんなことを先生が言い出したのか、その後のことはもう頭の中が恥ずかしいでいっぱいでおぼえていない。

あの頃に比べたらだいぶマシになってると思うけど、まだまだ恥ずかしがり屋だと思う。自分がかっこ悪くて恥ずかしいと思ってたことをおもしろがってくれる人がいると、あ、これは恥ずかしいことじゃなかったんだってわかって恥ずかしい項目が少しずつ減ってきた。恥ずかしいが減るととてもうれしいしすごく楽になる。

これからもっともっと歳をとったら恥ずかしいことなんてなくなるのかな。それとも恥ずかしい恥ずかしいと思いながら死んでいくのかな。そんなことを考えながら歳を取るのも愉快だな。


  お構いなく開く天国の引き戸  ようこ

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2021-03