ふらすこてん12月句会 

2015/12/07
Mon. 11:15

今年最後のふらすこてん。今年最後の三人選。

7点   二の腕で花カマキリを遊ばせる  恵美子
7点   腕章をつけて夕日は街角に    喜八郎
6点   献体の返品された左腕      くんじろう
6点   六道の辻を掘れ掘れ鉄腕アトム  くんじろう


二の腕フェチなんです。鍛えられたマッチョに黒光りする上腕三頭筋よりも、60歳以上の白くやわらかい
おばさまの二の腕をふぉあふぉあしたい。という癖(へき)あり、ついこの句に1点。いつか恵美子さんの
二の腕で遊ばせていただきたいものである。(変態)
これは川端康成の世界ですね。片腕。娘から借りた右腕に花カマキリを乗っけてね、遊ぶ。遊ばせてと
言いながら、自分が愉しんでる。ふつうのカマキリじゃダメなんです。緑色だから。やっぱり花カマキリの
白にほんのりピンクが差したあの生娘のような純潔。でもその容姿でもって獲物を捕らえるわけですから、
ただキレイというだけではない。だからとても危険な遊び。
エロこわいいですね。



わたしの句。
修道女が転びバスローブが脱げる
近々猟奇的に転びます
スパゲティはきりんの芯だと教えてあげた
キャベツの芯はむっつりスケベなんだから
カピバラ市長を攻めよカピバラ副市長
もう一度言うが茶碗は出ていった
腕のないおでんにカラシニコフかな
腕があり旗の性癖ふりかざす


前回の最高得点句
早う逝きなはったおでんに辛子塗る  くんじろう

の過感傷に対抗しての(?)『おでんにカラシニコフかな』です。
どうしても今回出したかったし、でも題「腕」やし、もうさんざん考え尽くしての上五にやはり無理があったようです。
言葉あそびとかあんまり好きではなさそうな野口さんの1点をいただけたし、選者さんからは「腕のないおでんの
擬人化が鼻につく」とか「こういう句の鑑賞をするのは苦手です」という意見も聞けたし、余は満足である。

二次会でした話。
言いたいことを一本に絞れ。―――(わたし)そもそも言いたいことなんかない。
言葉を盛りすぎや。―――(わたし)いや、でも盛りたいんやもん。
3個使ったら3個の言葉(事柄)がバラバラすぎる。―――(わたし)わたしの中ではつながってる。
それは作者の驕り。(←とは言わなかったけどそのようなこと、忘れた)―――(わたし)むうぅ。

わかってる。わかってる。自分に自信がないから、そこを何とか言葉をつぎはぎしてそれらしく見せようと
している自分がいること。言葉に縛られながら、言葉に頼っている。言葉依存症。でも、それも分かったうえで
そういうわたしじゃあかんのですか?そういうわたしが作った句はあかんのですか?と開き直るのが得意で、
自己愛のかたまりで、めんどくさいオバチャンになってしまう。

色んな言葉を詰め込んで、自分でもわからん状態で手放してる、とも言われた。そういう目に見えないものは
人と比べられるもんじゃないから何ともわかりません。分かってるつもりが分かってないのかもしれません。
それがおそらく無責任やと映っているのだとも思います。で、また開き直って言いますが、自分でも自分の句が
わからない時ってないですか。わたしはあります。そういう句はとてもかわいいのです。自己満足、自己陶酔。
言われなくてもわかってます。

わたしは、わかりやすい句に共感して褒めてもらうより、わかりにくい句をわからないけど好きと言ってもらえた
時の方がうれしい。
一読明解な句は痒いところを掻いてくれるけど、痒いところに手が届かない句のじれったさが好きなんだ
と思う。それは詠むときも読むときも。掻き毟りながら、書き毟りながら、そう思った。




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