しばかぶれ 

2015/12/10
Thu. 19:56

ふらすこてんの三次会、今から葉ね文庫さん行こ!!ってなった。突発性なんちゃら。
ぜんちゃん、お住まいの最寄駅通過して一緒に行ってくれました。(断る隙は与えなかったつもり)

もう閉店時間越えてたけど、運よく先客がいらっしゃって、開いていました。思ったより広く、同人誌の
種類は豊富だし、靴脱いでじゅうたんの上で体育座りしながら読んでいるとここは余所のお宅の
どなたかの書庫で本屋じゃない。落ち着く。

「しばかぶれ」。
ぱらとめくると、いきなりなかやまななちゃんが現れた。おぉっと思うまえに笑みがこぼれる。
よし。(なにが)
しばかぶれ、造語やと思ってました。しばかれたあとのかぶれ。
「ちょ、どないしたん、めっちゃ痛そうやん。」
「あぁ、これな、ちょっとしばかぶれてん。」
みたいな。本当はしもふりしめじ。

待ちきれず、帰りの電車でなかやまななを取り出す。ずっと誰かににてると思っていた。あれだ。
ドラえもんとのび太。ドラえもんとのび太を足して青を引くとなかやまななになります。たぶん。

読んでまず思ったのが、季語が活きている!ということ。わたしが俳句を読むとき、川柳をしている
せいか、ただの個人的なものかわからないけど、季語を季語として読むのがしんどくなる。だから
いつのまにか、季語を無視して読んでいたりする。そしてこれも川柳人の穿ちか、たまにこの季語は
取ってつけたようだとか、俳句というものは季語に引っ張られて自由じゃないなとか思ってたのですが、
ななちゃんの句にはそれがなかったことにびっくりした。

   バンダナで縛るカーテンほととぎす
   上履きの要る面接や百日紅
   心臓はどつかにあって春の雨

季語と季語以外の部分、どちらも主張してるのに仲がいい。お互いに引き立てあっている。これではまるで
句までドラえもんとのび太じゃあないか。ちなみにわたしの中では季語がドラえもん。のび太に季節感はない。

   蝉しぐれ一冊抜けば傾けり
   病院を出て夏帽の子に戻る

ああ、わかる。という感覚は気持ちいい。ななちゃんの句は、とりわけそれが嗅覚にやってくる。自分が行か
なくても風が匂いを運んでくれる。

と思っていたら、だんだん季語が見えなくなってくる(意識しないと見えないということ)。つまりあれかな。
わたしのような素人でも季節を感じやすい句の方が俳句としては未成熟なのかな。のび太くんが大人に
なって、ドラえもんと遊ばなくなったということか。

   消火器はラメ入りの赤雁渡し
   台形の底辺に鈴虫逃がす
   曼珠沙華眉間の皺を褒められて
   援軍の家紋に秋の蝶よろよろ
   秋寒や遊園地にはゐない象
   切腹のやうな腹痛十二月

それでもやっぱりああ、いいな、と思うのはこうなると川柳に近いから。たぶんそう言われることは心外だと
思うけど。
自然でがんばってなくて、カッコつけてない感じがななちゃんで、痛くてやさしいななちゃんで、だから俳句然
とした句というよりも、なかやまなな然とした句にしばししばかぶれました。

   十羽ゐて十羽とも抱きしめ兎      中山奈々




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