玉野市民川柳大会 

2016/07/04
Mon. 16:54

今頃何を言ってるんだと言われるかもわかりませんが、選者を引き受けるって大変なことだったんだな。
苦しかった理由は自分の中にある取る、取らないのラインの設定の誤りだと思う。なかなか数が合わなくて
途中からのぼせてクラクラしてくるし、冷や汗かなにかわからないものが吹き出してくるし、頭がガンガンして
くるし、いとくるし。選句後、常に携帯している頭痛薬を飲み、こんな情けない頼りない選者でごめんなさい、と
思いながら披講に臨んだのでした。

わたしが特選に選んだ句

   潜むには大きな音を出すカバン    川添郁子

「潜む」という題だと、○○が●●に潜むという単純な句になりがち(取り合わせ如何でおもしろい句になる)
ですが、この句は潜む場所の説明をちゃんとしてくれてありがとう、と思いました。ありがとうと思いながら
大きな音を出すカバンてどんなんやねん、とも思いました。人が潜むにはカバンは小さすぎだし、じゃあ
人が入れるくらいのカバンだと考えたら、それがそこにあるだけでばれてしまう。そんなツッコミを一瞬にして
済ませたあとは、そもそも大きな音を出すカバンて、と結局そこに戻ってくるのです。大きな音を出すカバン
を選ぶということは、そこに潜んでいるモノはそこそこ大きな音を発しているんでしょうし、大きな音「が鳴る」
ではなくて「を出す」ということでカバン自体に肉体や生を感じてしまう。
なんとも不思議なおもしろさを醸し出す句です。


普段から句会でご一緒している、近しい選者さんが多かったせいか、特に気負うこともなく(無意識には
気負ってるんでしょうが)投句できました。
今回の共選、いつもより重なりが少なく、それぞれの選者さんの個性が出た、よい大会だったと思います。
脱水(脱汗)による熱中症気味の選のあとのビールは最高に美味でした。



街中の鳥が主義なら潜むだろうね (潜む・軸吟)  陽子
太陽に月を翳して初潮あるある (太陽)   
胸骨がゆがむ金魚をこじらせて (姿勢)
火葬場のふっくらとした高低差 (高)



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