わらび餅 

2020/10/13
Tue. 10:29

おいしいおはぎ屋さんがある。
おはぎも季節ごとに素材が変わってとてもおいしいんだけど、ここのわらび餅がなんというかもうそれは二の腕なんである。

何を隠そうわたしはおばちゃんの二の腕フェチである。たるみと言ってしまえばそれまでなんだけど、長い年月を重ねて熟成されたあの柔らかさは人体のどの部位にも劣らない、トップオブたるみなのだ。

かねてより、おばちゃんの二の腕はわらび餅みたいだと形容してきたわたしであるが、実はさすがに噛んだことはない。(噛みたい衝動はもちろんある。)
おばちゃんの二の腕がわらび餅みたいと言いながら矛盾もあって、わらび餅を食べてもちろんおいしいのはおいしいけどおばちゃんの二の腕を食べている気分になったことはない。

が!が!である。
ここのわらび餅を初めて口に含み、一口噛んだ瞬間、おばちゃんの二の腕や!っと思った。ひと噛み、ふた噛み、柔らかいのに噛みきれない弾力。逃げていく肉。いや、餅なっていうツッコミとかしてる場合じゃないのよ。噛み切れないのにいつのまにか溶けるようになくなっている。あれ、わたしの二の腕ちゃんはいずこへってなもんなのだ。そして、2個、3個と頬張っては消えていく幸せという名の不幸せ。
ていうか柔らかすぎて噛みきれないってあるんだね。もはやグミなんか石だよ。噛み切れる石だよ。

 
 二の腕の残りを裁縫箱にしまう ようこ

[edit]

CM: 0
TB: --

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

2023-05