ふらすこてん2月句会 

2015/02/08
Sun. 17:52

今回の三人選「細い」の最高得点句。

  
   ぬいぐるみの中身は痩せたぬいぐるみ    多佳子


3人の選者さんが揃って抜くのは久しぶりな気がします。わたしも1点入れました。
怪奇。ぬいぐるみに魂が宿ってるとか、ぬいぐるみの中身はおっさんだったとかならよくある話。
ぬいぐるみの中身はまさかのぬいぐるみなんですよ。しかもちょっと痩せた。
真夜中に、深いため息をつきながらぬいぐるみを脱ぐぬいぐるみ。
見てはいけないものを見てしまったあの感じ。ゾゾゾ。


わたしはどちらかと言えば意見が分かれたほうがワクワクするタチなので、今回はちょっと平和に終わりすぎて
物足りなかったかなー。



わたしがおもしろいと思った句。どちらも選者さん入れてはらへんかったのですが。


   馬鹿貝の細い電磁波ごと愛す     きゅういち


馬鹿貝の細い電磁波ですよ。悲しいじゃああ~りませんか。
ごと愛すですよ。やさしいじゃああ~りませんか。とふざけて書きながらふとこんなことを考えました。
電磁波→放射線→放射能
放射能に汚染された馬鹿貝のかわいそうなお話。真実の馬鹿はいったい誰なんでしょうっていう。
きゅうちゃんやったらこのくらいの仕掛けしてくるんちゃうかなと。考えすぎでしょうか。




   蚊のようなものに刺されてしまいけり      佳恵



「のようなもの」には怖さと滑稽があります。
事件があると、ニュースでよく耳にするフレーズ。
刃物のようなものに刺された痕がとか、鈍器のようなもので殴られた痕がとか、
ひものようなもので縛られた痕がとか、拳銃のようなもので撃たれた痕がとか。
「のようなものって何やねん。」とついツッコんでしまうのです。
で、この句の場合、それが蚊なわけですから怖さよりも滑稽が勝ってきます。
しかも「しまいけり」とか得体のしれないものに刺されたわりには危機感がないのがさらに可笑しい。



わたしの句


三階から赤道までの亜脱臼
三階の老女の指がやわらかい
波からのいたずら電話待っている
吊るしておいたら細くなりました


今回も不発川柳たくさん持ち帰りました。うーむ。

4句目は三人選で5点入れていただいたのですが、選者さんには抜かれませんで。
抜かなかった理由として
 祥文 「何を吊るすのかがわからない」ーーー確かに。
 茂俊 「読み手にあずけすぎ」ーーーごもっとも。
 全郎 「干し柿とか、なんでもそうでしょ」ーーーこら、想像力をもっと働かせろ。(←同級生ゆえちゃんと言い返す)
いちいち納得です。
わたしのイメージは干し柿のような、干しだいこんのような、干しにんげんだったのですが。分からんよね~。


二次会はやよいさんの隣に座りました。
2か月先まで笑わせてもらいました。
最近は日本酒にチェイサーとしてビールを飲むという裏ワザで二日酔いしなくなりました。

こういう句会の川柳は生ものですから、早速パロってみました。多佳子さんに敬意を表し乾杯。


   くんちゃんの中身は痩せたかがりさん    ようこ




そして、飯田良祐さんの句集「実朝の首」。一気に読んでしまいました。
「THE 川柳」。これぞ川柳と思いました。
軽み、おかしみ、穿ち満載のオール読みきり(当たり前や)。
前の句にひきずられることなくスパッと次の句に読み進んでいける気持ちよさがあります。


母一人子一人で住む腋の下     良祐
割箸であの丘越えて行きますか
餃子の皮で包む大原美術館


もう一度、今度は立ち止まりながら読んでみたいと思います。






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# |  | 2015/02/17 01:26 * edit *

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